ノウハウ / コラム

「自分を変えたい!」と思っている生徒との面談で扱ってほしい2つのテーマ

こんにちは!

教務コンサルタントの諏訪孝明です。

本日は高校生を指導する学習塾の教室長・先生に向けて「自分を変えさせるための指導方法」についてお話しします。
 
 
通常、「新年度」というと4月1日以降を指します。しかしながら、学習塾のなかには、2月1日をもって「新年度」としているところも多いのではないでしょうか。

また、3月1日をもって「新年度」としているところもあると思います。
 
 
したがいまして、今の時期は「新スタート」の時期であるお教室・先生・生徒が多いと思います。
 
 
このタイミングで

「今までの自分とは決別する」

「全く新しい自分に生まれ変わる」

という決意を表明する生徒は多いと思います。
 
 
特に受験生に。
 
 
しかし、それらの多くは長続きしません。では、どうすればよいのでしょうか。

元マッキンゼー日本支社・社長の大前研一さんは以下のように述べたそうです。
 
 

人間が変わる方法は3つしかない。

 
①番目は時間配分を変える。

②番目は住む場所を変える。

③番目は付き合う人を変える。
 
 
この3つの要素でしか人間は変わらない。
 
 

最も無意味なのは「決意を新たにする」ことだ。

 
「決意を新たにする」のではなく、上記1~3のいずれか(またはすべて)を実行すればよいというわけです。

それぞれ具体的にみていきましょう。
 
 

①時間配分

 

  • 家でボーっとしている時間
  • 電車、バスなどの移動時間
  • 学校の休み時間
  • 学校でボーっとしてまともに受けていない授業の時間
  • SNSの時間
  • テレビや動画を観る時間

を勉強時間に変える取り組みをしていきましょう。
 
 

手順

 

  1. 1週間の時間の使い方を紙に書かせる

    正直に書いてもらわないと意味がありません。
     
     
    正直に、ありのままを書いてもらうには信頼関係(ラポール)の構築が不可欠です。

    信頼関係(ラポール)の構築については、また後日触れたいと思います。
     
     
    <記録例> 2月17日(月)

    19:30 帰宅
    19:50~20:30 食事
    20:30~21:30 SNSしながらテレビ
    21:30~22:00 入浴
    22:00~24:00 スマホ
    24:00       就寝
     
     

  2. 書いてもらった記録をみてミーティングを行う

    その際の注意点を述べます。
     
     
    こちらから指摘・指示をするのは極力避けましょう。

    生徒自身に、「改善点」「○○の時間に□□をします。」と宣言させるようにしましょう。

    例えば、上記の記録をもってきた生徒に対して
     
     
    「帰宅してから食事のあいだにターゲットを覚えたら?」とか

    「24時までスマホをやるのはやめて、23時には寝るようにしたら?」とか

    ついつい言いたくなると思います。
     
     
    私もそうなってしまうことがあります。

    しかし、グッとこらえてください。

    こちらからの指示によって行動が変化する可能性はあまり高くありません。
     
     
    代わりに、

    「どの時間に何をすればよいと思う?」

    などと話を振るようにしましょう。
     
     
    そうすると、

    「別に観たいテレビじゃないから、その時間にチャートをやります。」

    などと「答え」がかえってきます。
     
     
    それを

    「そっか、○時○分から○時○分まではチャート式をやるんだね」

    と反復するなどして「承認」します。

    (ここでの「承認」はコーチングの用語です。これもいずれご紹介します。)
     
     
    自ら提案・宣言させることで実現の可能性は高まります。

 

②住む場所

生徒が「よし、変えよう」と思って変えられるものではなさそうですね。
 

③付き合う人を変える

これまた、なかなか難しそうです。しかしながら、とても重要です。
 
 
学校などの環境によっては、受験勉強を頑張ろうとするあなたの大事な生徒に対し、

「今日の放課後、タピろうぜ~」

「なんか最近、付き合い悪くね?」

などと、「邪魔」「誘惑」してくる友人がいるかもしれません。
 
 
これにどう対処するのか、生徒と先生とで考える必要がある場合があります。
 
 

  • 前もって「受験勉強はじめるから、行けなくなる」旨を伝えておく
  • 「ごめん、今日はいけないわ~」と誘われるたびに断る
  • 「基本的には断るけど、人間関係の軋轢をさけるために○回に1回は誘いにのるようにする」(あまり良い状況ではないですが、割とあります)

などの対処法が考えられます。
 
 
こちらについても、先生から「ああしなさい」「こうしなさい」と指示するのではなく、生徒さん本人に対処法を考えてもらうようにしてください。

また、塾で既に本腰をいれて頑張っている同学年の生徒などを紹介して、「友人」「ライバル」になってもらうのも素敵ですね。

先生も交え、互いに高めあう関係が築きやすそうです。
 
 
ということで、

「自分を変える」ために、
 

  • 時間配分を変える
  • 付き合う人を変える(付き合い方を変える)

を実行するための面談の流れを紹介しました。是非実践してみてください!

それではまた別の記事でお会いしましょう!
 
 
教務コンサルタント 諏訪孝明